ビンボーで芽生えた、生き抜く自信

こんな学生時代を過ごしたおかげで、私には一つの自信がつきました。それは、「どんな状況になっても、楽しく生きていけそうだ」という自信です。戦争になっても、大災害が起きても、海外に一人で放り出されても、途方に暮れることなく落ち込むこともなく、なんとかやっていけそうだという自信です。そしてそれは、人に頼らず自分の生活は自分で守る、という自立心につながったように思います。

さらには、「最低限これだけあれば暮らせる」という自分の生活の損益分岐点を知ることができるし、工夫次第で損益分岐点を下げられることもわかりました。例えば1万円あれば、1ヶ月は食いつなぐことができるとか(笑)。それに、貧乏を経験すると、10円、100円の価値に敏感になり、衝動買いをしなくなるなど、本当に必要なモノとそうでないモノに対する感性が研ぎ澄まされたように感じます。(その後、クルマの改造に狂ったのは、単なるストレス解消のためです……)

両親が何かを狙って私に自活をさせたわけではないと思いますが、貧乏生活を通じ、多くの学びがありました。結果として今の私があるわけですから、私は両親に本当に感謝しています。

さて、アルバイトの方も、工事現場、ビル清掃、居酒屋の調理、ティシュ配り、バーテンダー、ホテルの調理補助など、いろいろな仕事を経験しました。



起業にビビらない価値観
こういう経験もあったから、起業にも踏み出せたのだと思います。もちろん不動産から上がってくる家賃収入が大きな心の支えになったことも事実ですが、やはり「何かあっても、なんとかすればいい」的な価値観が私の背中を押してくれたようです。

よく、「起業して失敗したら家族を路頭に迷わせるだけだから、そんなリスクの高いことはできない。」という言う人がいます。でも、今の日本で、家族が本当に路頭に迷うようなことが起こりうるのでしょうか。

新聞の折り込み広告を見れば、求人は山ほどあります。飲食業や小売業、物流業などは相変わらず人不足ですから、仕事は何だってあります。ですから「仕事がない」という人は結局、仕事を選り好みしているだけです。「そんな低賃金では働けない」「自分より年下の人間に使われるのはいやだ」「肉体労働はしんどい」「そんな仕事は恥ずかしい」という妙なプライドがあるからです。

借金しなければ、失敗してもゼロになるだけですから、またやり直せばいい。「日本では敗者復活は難しい」という人もいますが、失敗した人を差別するような人は、あなたの成功には微塵も貢献しないですから無視すればいい。

つまり、現実には、今の日本で家族が路頭に迷うなんてことは、よほどわがままを言わない限りあり得ないということです。「家族を路頭に迷わすわけにはいかない・・・」というのは、自分が行動できないことを正当化するために、家族のせいにしているだけなのかもしれません。



教育効果もある?
話が少しそれましたが、貧乏というのは、欲しいモノは手に入らないし、行きたいところにも行けない。選択肢が限られ、不自由を感じる場面が多々あります。しかし、19歳〜23歳という若い時に極貧生活を経験したことは、繰り返しになりますが、私にとっては最高の学びの一つでした。

ガマンする必要がない時代ですから、子供もこらえ性のない性格になってしまう可能性があります。そこであえてガマンを強いられる生活に、自分の子供を放り込んでみることも、逆境に強い心を育てる一つの方法かもしれません。

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