フルキャスト、来年9月で日雇い派遣から撤退

人材派遣大手のフルキャストホールディングス(HD)は3日、厚生労働省から事業停止命令を受けた子会社のフルキャストが、来年9月末までに日雇い派遣事業から撤退すると発表した。ほかのグループ企業も日雇い派遣業務から順次撤退する見通し。今後、長期の人材派遣や職業紹介事業などでグループ存続を図るが、主力事業からの撤退は経営上、大きな打撃となる。

 7月末に廃業したグッドウィルに続き、日雇い派遣最大手のフルキャストも撤退を決めたことで、同事業には中小業者しか残らなくなる。一時拡大した市場規模は急速に縮小しそうだ。

 フルキャストは昨年8月、厚労省から事業停止命令を受けて信用が低下。政府が日雇い派遣を原則禁止する方針を打ち出す中、この日2度目の事業停止命令を受け、事業継続は困難と判断した。


人材派遣大手の「フルキャスト」(東京都渋谷区)が昨年の労働者派遣事業停止中に派遣業務を行っていたなどとして、厚生労働省は10月上旬にも、同社に2回目の事業停止命令を出す方針を固めた。同社の全事業所が対象となり、停止期間は1カ月となる見通し。期間中は新たな派遣や派遣契約ができなくなる。

 フルキャストは昨年8月にも、労働者派遣法で禁止されている建設業務などに労働者の派遣を繰り返していたとして、厚労省から1〜2カ月の事業停止命令を受けた。

 厚労省は今回、同社が停止命令の処分を受けていたにもかかわらず、派遣業務を継続するなど命令違反を犯していた行為を重くみて、再び厳しい処置に踏み切ることを決めたとみられる。停止期間中、約170社に900件程度の派遣を行っていたもようだ。

 フルキャストは、軽作業中心の日雇い派遣業界の大手で、平成11年に労働者派遣が原則自由化されて以降、急速に拡大した。

 日雇い派遣業では、大手のグッドウィル(GW、東京都港区)が今年1月、違法派遣を繰り返すなどしていたとして、2〜4カ月の事業停止命令を受けた。その後事業が悪化し、7月末に廃業した。

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